2024-10

「初代三遊亭圓右とその一門 - 古今東西寄席紳士録」二代目三遊亭圓朝を名乗ることを許された初代三遊亭圓右は圓朝亡き後、三遊派の主軸として多くの弟子を抱えた。三遊亭圓歌、四代目古今亭今輔、五代目古今亭今輔、八代目三笑亭可楽などはこの門下から出ている。

「初代立花家橘之助とその一門 - 古今東西寄席紳士録」女帝として知られた初代橘家橘之助。浮世節の芸人ながら落語家の弟子を抱えた。名人と謳われた三代目三遊亭圓馬をはじめ、立花家花橘、立花家千橘などを輩出した。

「二代目談州楼燕枝とその一門 - 古今東西寄席紳士録」二代目談州楼燕枝は初代亡き後、四代目春風亭柳枝と共に柳派を支え、多くの弟子を生んだ。七代目三笑亭可楽、柳家三語楼、春風亭柳好などが同門から飛び立っている。

「四代目麗々亭柳橋とその一門 - 古今東西寄席紳士録」春錦亭柳桜の長男・四代目柳橋は二十代にして弟子を持ち、柳派の大幹部として君臨したが夭折。持っていた弟子たちは他の一門に移り、そこで大成をした。初代柳家小せん、八代目入船亭扇橋などがいる。

「四代目春風亭柳枝とその一門 - 古今東西寄席紳士録」鼠の殿様の異名を取った四代目春風亭柳枝は談州楼燕枝、三代目柳枝亡き後の柳派の中心人物となり数多くの弟子を抱えた。柳派随一の弟子数を誇り、柳橋、柳枝、柳好、朝寝坊むらくなどを生み出している。

「四代目橘家圓蔵とその一門 - 古今東西寄席紳士録」四代目橘家圓蔵は明治・大正期を代表する名人の一人。弟子の育成も絶品で、五代目・六代目三遊亭圓生親子、林家彦六、九代目桂文治などが圓蔵門下から巣立ったほか、三代目三遊亭小圓朝、橘家蔵之助なども籍を置いていたこともある。

「四代目橘家圓喬とその一門 - 古今東西寄席紳士録」明治落語界随一の名人と謳われた橘家圓喬は、狷介な性格ながらも弟子を多く抱えた。柳家三語楼、二代目桂三木助など優秀な人材を輩出。古今亭志ん生も生涯「圓喬の弟子」を自称した。

「三代目柳家小さんとその一門 - 古今東西寄席紳士録」近代きっての名人と謳われた三代目柳家小さんは弟子の育成もうまく、大正・昭和の名人と呼ばれる人々を多く育て上げた。燕枝、馬楽をはじめ、三語楼、金語楼、彦六、今輔、文治なども薫陶を受けた。

「二代目三遊亭圓馬とその一門 - 古今東西寄席紳士録」圓朝の高弟・二代目圓馬は師匠の寄席出勤拒否事件に賛同して東京を去り、大阪で看板を上げ直した。そのため、三遊亭と言いながらも弟子は関西育ちが多かった。三代目圓馬、四代目圓馬、八代目文治、五代目圓太郎など少数精鋭の一門を築いた。